このサイトの運営者である私たちの子供・長女は4年間、長男は6年間インターナショナル・バカロレアの教育システムで学びました。親としてこのシステムは子供の大きな成長に繋がっていると思っています。考える人、疑問を持つことができる人になったと思います。なぜ、そうなるのか?答えを覚えるのではなくそこに至るプロセスを大事にしています。詰め込みではなく、考える教育だと感じています。

インターナショナル・バカロレア(国際バカロレア)は世界的に受け入れたれた教育システムです。1968年に国際機関や外交官が集まるスイスで生まれました。国際的に認められる大学進学資格のシステムとして作られました。50年たった2018年、世界150ヶ国、およそ5000校で取り入れられています。
日本でも政府主導でインターナショナル・バカロレアの採用する学校を200校まで増やす計画がありますが、しかし、そう簡単な話ではないです。設立には認定された先生や施設が必要です。200校はまだまだ先の話だと思います。

インターナショナル・バカロレア(International Baccalaureate)通称IBと呼ばれています。
IBのミッションは教育を通じて世界をよくして行くための人材育成。
IBの教育哲学は
Thinkers 考える人
Communicators ミュニケーションができる人
Principled 信念を持つ人
Reflective 振り返りができる人
,Open minded 心を開く人
Balanced, バランスの取れた人
Risk-takers 挑戦できる人
,Inquirers 探求する人
Caring 思いやりのある人
,Knowledgeable 知識のある人

教育課程は大きく4つに分かれています。
4つのプログラム(PYP、MYP、DP、CP)があります。

PYP(Primary Years Programmeは3歳から12歳までの初等教育。
MYP(Middle Years Programme)は11歳から16歳の中等教育。
DP((Diploma Programme)は16歳から19歳までの高等教育。
CP((Career Program)は大学進学を目的ではなく、職業訓練プログラム。

IBで押さえておきたいのが
DP(ディプロマ・プログラム)です。16歳から19歳が対象で2年間の
教育課程です。 この2年間がバカロレアの集大成です。

6つのグループからそれぞれ1教科を選びます。
その中でもハイレベル、スタンダードレベルのどちらかを選択します。
それと課題論文(Extended Essay), 知の理論( Theory of knowledge ) , 課外活動(Creativity/Activity/Service が義務づけられています。

高校3年の終わり(5月)に世界統一試験が行われます。

得点ですが、6つの教科は7点満点で42点、
課題論文(Extended Essay), 知の理論( Theory of knowledge )で3点、合計45点です。課外活動(Creativity/Activity/Service)は点数化されませんが、ある一定の
活動を義務づけています。

テストは24点以上で、国際バカロレアの修了資格(成績証明書)が授与されます。ただし、各教科で2点未満は失格となります。

子供をIBスクールを卒業させて思いましたが、この2年間はものすごく勉強しないとついていけないということです。宿題も大量に出されます。それをやるだけで真夜中になるのは当たり前、睡眠時間も5時間を切ることもザラだったと思います。日本はこの時期は塾に行かせるのでしょうけど、IBではそんな必要はない、学校の勉強をしっかりやればいいのです。

また、アメリカの大学に行きたい学生はアメリカの統一試験(SATもしくはACT)を取る必要があります。その勉強もしなくてはいけないので、この時期の勉強量は半端じゃないです。
ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、アジアの大学の大学入学審査はIBと学校の成績+αです。このαは大学によって違います。エッセーを出さなくてはいけないところもあればそうでないところもある。まずはターゲットにする大学を早めに選ぶことが大事になります。

また、IBの世界統一試験においてハイレベルで6点以上取れば
大学によっては大学1年生でその学科は免除されます。私たちの長女の場合は生物学でハイレベルの6点だったので大学入学後は1年目の生物学は免除、2年目からのさらに難しくなった生物学から学びました。つまり、IBのハイレベルは大学並みのレベルだということです。

大学の進学ですが、申請の時期は国によって違います。国ごとで調べる必要があります。

日本でもIBの成績を受け入れるところが増えてきました。金沢大学、東京医科歯科大学、東京大学、京都大学、北海道大学、大阪大学、名古屋大学、筑波大学、岡山大学等(大学によって受け入れる学部が違います。)

文科省のサイトで見てください。
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/13/1353392_4.pdf

大学申請は子供任せにしてはあとで大変になります。これは親子の共同作業だと思った方がいいです。まず、大学の授業料や生活費も知る必要があります。
アメリカの大学の学費と生活費を足せば年間500万から900万円とかなり高額になります。それで4年間行かせることができるのか?オーストラリアでも年間400万から500万円かかります。まだ比較的に安いのがヨーロッパです。
さらに、階段教室の大規模な大学で学ぶのか?それともリベラルアーツ(教養大学)ので少人数の大学で学ぶのか?いろんな選択肢があります。
何れにしても何をどこで学び、卒業後はどうしたいのか?をイメージして
大学選びをした方がいいだろうと思います。